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ガザ関係の情報が夥しく流れてきますが、その中から選んだものを転送させて頂きます。(お節介だと叱られるかもしれませんが。)翻訳が拙い点は、想像力で補って下さい。外国メディアの取材が阻止されているので、イスラエルを経由しない情報は貴重だと思います。
木曜、ガザに関する「緊急報告会」(日本国際ボランティセンター主催)に行って来ました。現地からの声(音声)が届いていました。これまでの経済封鎖に続く今回の侵攻で、全く何もない状態だそうです。食糧はもとより、電気もなく、電気がないと水が汲み上げられないので水もなく、暖房用のガスもなく、救急車を動かすガソリンもないそうです。ここずっと洗濯もシャワーもしていないという女性の声は、すごく切実感がありました。
2000年に始まった「インティファーダ(第2次)」の時、5年間での死者数は3135人だったそうです。今回は20日間で死者が1000人を超えました。このパレスチナ人の死者の数は、今回がいかに異常かを示しています。1月14日時点での数字ですが、死者パレスチナ人760人、イスラエル人13人負傷者パレスチナ人3100人、イスラエル人62人だそうです。パレスチナ人の方はそのほとんどが民間人で、30%以上が子供だそうです。イスラエル軍とハマスが対等のように報じられることの誤りがよく分かります。
(東京外大の研究所の調査資料です)
鈴木俊彦
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Subject: 【転載・転送歓迎】ガザ攻撃の青写真はずっと前から計画されていた
From: どすのメッキー
Date: 2009/01/15 21:28
ガザの民間人の犠牲者数や、殺された子どもを抱いて泣き叫ぶ親の映像が報道されても、それだけでフェアとは言えません。
今回の「紛争」が、ロケット攻撃で停戦を一方的に破ったハマス側に一義的責任があるという宣伝を打ち破らない限り、パレスチナの惨状に同情を示す人でも、悪いのはハマスだから、ハマスがまずロケット攻撃を止めないと、あるいはどっちもどっちだからわたし達は関われない、と無関心になってしまうのです。
そして、今回の攻撃が、選挙で選ばれたハマスと市民を分断し、その上で軍事的に転覆させるために周到に用意されたものであることが、エレクトリック・インティファーダ(国際的に信頼されているニュース・ソースです)の最近の記事で論じられています。
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■ガザ攻撃の青写真はずっと前から計画されていた
【Blueprint for Gaza attack was long planned】
(By Jonathan Cook, The Electronic Intifada, 12/Jan./2009)
http://electronicintifada.net/v2/article10170.shtml
週末に国連が提案した一時停戦案をイスラエルが拒絶したとき、イスラエルの軍事評論家は、次の段階、あるいは、「第3段階」と呼ばれることになるガザへの攻撃の性質を推測していました。
第1段階では、何千もの目標を空から攻撃し、続いてガザの多くに軍隊を推し進める地上侵攻、そして第3段階では、これらの作戦が効果的に拡大されるでしょう。
ネゲヴの基地で訓練を終えた何千人もの予備役兵が必要になります。ハマスの重要拠点ガザ市中心部に近い住宅密集地域の破壊と差押えが行われます。民間人の犠牲者が急速に増えると予想されます。
第4段階としてのハマスの転覆、そしてガザの直接の再占領は、軍隊もイスラエルの政治的指導者も望んでいないように見えます。それは、経済的、軍事的負担が大きすぎるからです。
イスラエルが、万一国連や他の場所での交渉を希望しないと決めれば、「弾丸を浴びせろ作戦("Operation Cast Lead")」は数日中に拡大されるでしょう。イスラエルの軍用機は、ガザの住民に切迫した危機の拡大を警告するチラシを撒きました。「わたし達の命令に従っていれば安全です」と。
先週、イスラエルのエフード・オルメルト首相は、軍の作戦はこれだけではない、と警告しました。
エフード・バラク国防相が、攻撃の早い段階で認めたように、それらのオプションは長い間準備されていました。彼は、彼と軍が少なくとも6か月間、攻撃のプランを練っていたと述べました。実際、攻撃の青写真は、もっとずっと前から描かれていた兆候が見られます。多分18か月前くらいから。
アメリカに後押しされた主なライバル、ファタハによるクーデターをハマスが防いだのはその後でした。ファタハのガザ地区のメンバーがヨルダン川西岸地区を飛行した結果、バラク国防相は、小さな飛び地をイスラエルが長期間封鎖しても、ハマスは屈しないだろうと確信するようになりました。
バラクは、電力と燃料を欠乏させるため、封鎖を延長しました。こうして圧力をかければ、ガザの人々はハマスに反発するようになるという筋書きは、広く受け容れられていました。しかしながら、それがバラクの軍事戦略の中心的な綱領なのかもしれません。誰だって、戦うなら、疲れたり、凍えたり、空腹になっていたりする軍隊(この場合、市民軍)と戦う方が楽だと知っています。兵士の家族や友人も飢えているならなおさらです。
数か月後、バラクの忠実な代理人Matan Vilnaiは、次のように不名誉なコメントを発表しました。もしロケット弾攻撃が続くなら、ガザは「shoah」、つまりヘブライ語でホロコーストに見舞われるだろう、と。
「shoah」発言は直ぐに取り消されましたが、同時にバラクと彼の部隊は、内閣に軍事攻撃を含めた作戦を提案し始めていました。
攻撃を開始した日、ガザ攻撃の指揮官Yoav Galantがイスラエルの攻撃について語ったところによれば、これら急進的な政策は、「ガザを数十年前に戻す」ことを目的として考えられました。
地元メディアが3月に指摘したとおり、この計画は国際法に違反するにもかかわらず、ロケットが発射された付近の民間地域を砲兵射撃と空爆で攻撃することを求めました。バラクの法律顧問は、多分国際社会は見てみぬ振りをするだろうという期待の下、そのような制約をかわす方法を探していました。
前線の初期の成功例は、警察署に対する空爆で、数十人を殺害しました。よく見落とされがちですが、国際法では、警官は実は非戦闘員と見なされます。 しかし、イスラエルは、学校と同様、政府の建物、大学、モスク、そして病院まで、一連の明らかな民間の目標を攻撃しました。イスラエルは、これらの公共機関と、孤立した飛び地の統治者ハマスの関係をあげ、攻撃の正当性を主張しましたが、支持を得られませんでした。
軍事作戦の次の段階は、ガザ地域を、軍隊が何でもできる、そして、住民が脱出することが期待される「戦闘地域」と宣言することで、もはやそこは民間地域ではなくなり、どこを狙っても正当化できるようにすることでした。
その政策は、空からチラシを撒いて、ラファやガザ北部のような地域から住民を追い出すキャンペーンとして、既に実行されました。過去数日にわたり、イスラエルの指揮官は、彼らがここで行った極端な暴力を自慢しています。
ラファおよびガザ北部の最終的な目標は、テルアビブにミサイルが到達しないことを保証するため、エジプトへのトンネルが掘られたラファや、長距離ミサイルが発射されたガザ北部のような地域の大部分から人を消し去ることかもしれません。
3段階目で、軍隊はさらに奥深く侵攻し、そのような戦術が一層拡大されるでしょう。帯状のガザ地域は、戦闘地域として封鎖されるかもしれません。住民は、主な居住センターに効果的に集められるでしょう。
バラク国防相が1年前に彼の戦略を明らかにしたとき、シモン・シートリト内務相は、軍が「ガザの一角を爆撃して地図から消し去る(【訳註】2008年2月10日、閣僚会議の後、同内務相は、民主的選挙で選ばれた
ハマスのイスマイル・ハニイェの処刑を力説した後、こう言った)」と示唆しています。第3段階が始まったら、イスラエルがそのような手段に訴えるかどうか、まだ分かりません。
(仮訳 どすのメッキー 14,15/Jan./2009)
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独立した報道組織、エレクトリック・インティファーダが、昨年12月8日、ガザの現状、とりわけ報道内容の偏りを指摘し、大メディアから見れば雀の涙ほどの資金65,000ドルの寄付募集を訴えた社告「2009年、エレクトリック・インティファーダがパレスチナの取材を続けるために力を貸してください(Help
EI keep the light shining on Palestine in 2009)」の冒頭には、こう書かれています。
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あなたがこれを読んでいる時、ガザ地区の150万人のパレスチナ人は、外部から食糧も医薬品も、燃料も手に入れることができません。ガザのパン屋は半分が店を閉じてしまいました。残りの半分も、家畜飼料でパンを焼いている有様です。これは自然災害の結果ではありません。イスラエル政府が政治的に意図した結果なのです。
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ハマスのロケット攻撃が原因だ、ハマスの攻撃を止めないでイスラエルを非難するのは無知で感情的だ、と訳知り顔で教えてくれる人もいます。
わたしは、そうして安楽椅子に座って批評している人に、静かに言いたい。この「紛争」の一義的な責任者は、国際法上も、道義上もイスラエルに他ならない、と。そして、この「紛争」は、国際社会が、18か月に及ぶイスラエルのガザ封鎖をこれまで見て見ぬ振りをしてこなければ、防ぐことができたかもしれないのだ、と。
感謝と尊敬をこめて。
15/Jan./2009
どすのメッキー拝。
ブログ"sometimes alittle hope"も見てください。
http://hope.way-nifty.com/a_little_hope/
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