モラル会
2011年

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講師の方へのお願い:資料を掲載しています。定例会で配布する資料は原則的にデジタルのソフトにて提供して下さる様、ご協力お願い申し上げます。(ハードコピーからの掲載は、HP容量の増加と、手間の増加となり、作業が大変です。宜しくお願い申し上げます。)
日時   110 演題   140 氏名/所属・他    222 資料・参加者等     260
12月20日(火)
18時~
東商ビルB2厚生室 
「ブルネイ報告」 小浪 博英氏(会員)
帝京平成大学教授
事情により延期となりました。
この為、急遽、下記演題・講師となりました。
「新人区議奮闘記」 宇佐美正記氏 千代田区議 参加予定者:奥澤、高橋、佐藤、杉本、中山正之、並木、溝口貴子、宇佐美、武石、渡部修、英  
1) 大阪維新の会、橋本徹氏の「大阪都構想」とは何か?
2) 地方議会の実態
3) 千代田区議会に於ける、自民、民主を始めとする各会派のドロドロした動き。
   正・副議長や、各委員会の委員長選出に於ける派閥力学の詳細
4) 「うさみ氏の沖縄問題」と彼への議員辞職勧告

配布資料1: 宇佐美正記氏
経営予測エイジ12月号
②レジメ:「大阪都構想を うさみ正記の提唱する改革 から論じる。」
③ちよだ区議会だより:6月21日 205号(
④読売新聞11月29日朝刊p2「大阪都3つの関門」 
  + 日経新聞12月2日p1春秋「{防衛相官僚と沖縄問題オフレコ発言}」
⑤東京新聞11月24日p26 {世田谷区が「独立」政令市構想があった

纏め:
①大阪都構想の狙いとするモノの実体がかなり理解出来た。

②区民の為の政策より、議会の役職をめぐる各種手当の奪い合いの実体とそれをめぐる派閥抗争・派閥力学の現状にびっくり。国会や政府の泥仕合の縮図を見る思い。それをベースとした、派閥力学の中で出て来た議員辞職勧告の実態に新人議員の苦労に身をつまされた。

③学生運動時代を思い起こしながら、お聞きしたが、学生運動では、金が絡む事が無かったので、本当に純粋な議論が出来たのに、現実の地方自治の実態に改めてびっくり。

④派閥力学の狭間で狙いうち?された、議員辞職勧告等の各種苦労は貴重な体験。今後、諸事の脇の甘さに十分注意すると共に、万事、塞翁が馬として、決してひるむ事無く、これからが正念場と思って活躍して欲しいと言うのが、参加者の思い。
金の絡まないブレーンとして「支える体制」を組みたい。

⑤経営予測エイジ12月号
写真:
配布資料2: 渡部修氏: 
① (社長のための)年末年始の話題
②東京新聞12月18日朝刊 p24 財政調整「各区で温度差」 
③日経新聞12月18日 住民の行政参加度 全国調査  三鷹市が首位:

並木氏の市田柿(干し柿)の差し入れがあった。美味しかった。
臨時忘年会: うさみ、高橋、奥沢、修、英、 於:銀座ガード下
写真:
  
11月18日(金)
18時~
東商ビルB2厚生室   
「地下鉄・路面電車・新交通システム」    里田 啓氏
(元営団地下鉄、元三菱電機)   

参加者: 奥澤、佐藤暁子、佐藤正、杉本、高橋、宇佐美正記、鹿嶋、中山、渡部(修)、(英)  

自動車の増加に伴い、我が国に於いては、次々と姿を消しつつある路面電車ではあるが、
世界各国では、都市における主要な交通手段として、路面電車を有効的に活用されている。

長い事、営団地下鉄で路面電車に付き調査研究をされて来た里田氏に、各国に於ける、路面電車の現状を、写真を基にご説明頂いた。そして、それを踏まえ、今後の地下鉄や路面電車の動向として、次世代型の路面電車「LRT:Light Rail Transit」に付いてお話頂いた。

日本では、郊外の大型商業施設の増加に伴い、中心市街地に於けるシャッター通りの増加等、様々な社会問題が発生した。これを解決する為、中心市街地活性化法等が出来る等、都市計画への取り組み方法が変わって来ているが、都心での交通渋滞や駐車場問題、そして昨今の自転車の増加に伴う交通事故の増加等により、自動車を主体としたインフラ整備に限界が出て来ている様である。
この為、JRや私鉄等に加え、路面電車を公共交通手段の一つとして考え、それに、バスの運行を連携し、更に自転車を効果的に活用する為の公共交通手段の整備を図る等、従来の都市計画のあり方を見直す必要があるのではないか。

世界の路面電車の現状を基に、路面電車のメリット、ディメリットや、最近の設計思想や技術動向、踏まえ、今後の都市計画をどの様に考えていくべきか等、非常に広範囲なお話となった。
自転車の通行を車道にすべきか、歩道にすべきか等の議論もあるが、居住地である郊外と市内を繋ぐ公共交通手段と、マイカーや自転車等私的交通手段を効果的に結びつける為の総合的、且つ抜本的見直しが必要で、それに基づく中心市街地の道路を再整備する必要がある。

つまり、従来はJR/私鉄の各駅に、自動車を主体としたインフラの整備を行って来た為、路面電車が廃止されてきたが、逆に、路面電車を効果的に活用出来る様に、社会のインフラを再整備する必要があるとの提言に頷く処が多い。 (英)

配布された資料: 次世代型(?)路面電車「LRT」
写真: 里田氏の講演で使われた写真1 (世界各国の路面電車。166枚)
新聞等: 
会場風景
2次会
  
11月04日(金)
17:00~19:30
(開場16:30
第3回老舗企業復興支援シンポジウム

第1部 特別講演
「長寿企業大国日本の秘密:海外の視点」
Dr.Drew S.Mendoza
Ths Family Business Consulting Gp Inc.

2部 特別講演
「大震災で失ったものと得たもの―復興に向けた想い―」

㈱八木澤商店 代表取締役社長 河野通洋氏

第3部 特別講演
「ご支援に感謝再デビュー 復興生原酒「雪っこ」
酔仙酒造㈱代表取締役社長
金野靖彦氏

日本経済大学渋谷キャンパス
マリア館2 121教室


ご挨拶

日本経済大学学長 都築明寿香
実行委員長 教授 後藤俊夫


資料:第3回老舗企業復興支援
シンポジウム

http://shibuya.jue.ac.jp/symposium/
index3.html

参加:杉本、鹿嶋、宇佐美正記、李、渡部(修)、(英) 
5月より早くも半年経過、最後の復興支援シンポジウム。今回も多くの参加者があった。
特別講演の内容は同大学のHPに掲載されている、動画配信をご覧頂きたい。
(下記講師の写真の下に動画掲載)
(何らかの理由で見れない、又は配信終了等の場合はモラル会HP管理者迄ご連絡下さい。)

 
       都築学長                 後藤実行委員長

以下、各氏のご講演に対し、簡単にコメントします。
第1部: Mendoza氏の講演で、長寿企業の長寿たる所以を話されていたが、日本企業が一世を風靡した時期の総括をしてくれた感じであった。

しかし、更に言うなら、その後、欧米から強く迫られたグローバルスタンダードを受け入れて来た結果、現在の日本経済の悪化があり、衰退がある。所謂グローバライゼーション、即ちアメリカナイゼーションが時代の流行として、その時流に乗り遅れまいと大きく舵を切り、短期の業績評価指標を受け入れ、国内に於ける産業の空洞化が予測できたのに、競って海外に進出し、中国、東南アジアに全てのノウハウを持って行った事が、日本経済の衰退の原因である。

今回の災害を期に、社員・家族を大切にしてきた、日本的経営の良さを再度見直し、回帰することが、老舗企業復興支援だけでなく、日本経済復活の鍵となるという当方の持論に沿った様な話であった。
尚、同大学デイキン・セバスチャン准教授の通訳も素晴らしかった。

Mendoza氏の講演

資料:Secrets of Japanese Firm
by Dre Mendoza
Managing Principal
Family BCG.Inc.

第3回シンポジウム動画配信 
   
第2部:八木澤商店、河野通洋社長

津波で壊滅的被害、全てがゼロリセットされ、売上ゼロの中で、全従業員の雇用を明言し、社員のボランティア活動で地元の人を纏め、復興への最も大切な資産の一つである人の離散を防止し、地域・行政へ強力な働きかけをして来た、将に復興支援の実話であった。

全てが無くなり悲嘆にくれ、無気力になる所を、皆を励まし、災害時以前より良い状態にしようとの意気込み、周囲の人の輪を大切にしながら、将来を見据え、出来る事を何でも大胆に実行するという同氏の強いリーダーシップを見せて頂いた。

何をまもるために働くのかを社員達と話し合い、4月1日に社長就任して決めた事項は;

基本方針 生命の存続
  一、生きる
  一、くらしを守る
  一、人間らしく生きる
であったとのこと。極限の中でこれを打ち出すことが出来た事は非常に素晴らしいと心底感動した。
又、このベースにある「社員を大切にする」、「出来ないことを人の所為にしない」、「将来に向かい過去に捉われずに何でも実行する」という強い実行力が被災地の復興を願う全員に理解され、同じベクトルとなったことが復興への鍵と思われた。これこそが、日本的経営の良さを最も良く示す例ではないかと思った。

(個人的には3回に渡る復興支援シンポシウムの中で、
ベストの講演であったと感じた。是非動画配信を視聴して頂きたいと思う。)

八木澤商店、河野通洋社長

第3回シンポジウム動画
掲載場所:01:19:50~02:04:10
      
第3部: 酔仙酒造㈱ 金野靖彦社長

被害が甚大過ぎ。想定外と言ったが、本当は、想定はしていても、何もして来なかったのが実情。 良くぞここまで綺麗さっぱり流してくれたと思った。これからどうするか?思いもつかなかったと言うのが本音。

自分の余命、後何年あるか?考え、何もしなければ、後になり、悔やむだとうと考え、再建しようではなく、再建に挑戦しようと考えた。乗り越えられない事が出てきたら、廃業はその時で良いと開き直った。

廃業の逃げ道を造っていた為、ストレスも軽かった。自分本位で、動機不純ではあったが、復興への意思表示、のろしを早く上げた事が後々、良かった。復興も、スピード、迅速さが大切。悲壮感なしの為、気負い過ぎて状況が見えなく成る様なことは無かった。
金融財務対策、同業者対策、酒税法対策、お得意様対策の四つを行ったが、金融機関から、出来る事を遣ってくれと言われ、助かった。等々の話を淡々と語られた。

要するに、頑張ろうと言わなくても、皆頑張っている。それ以上頑張ろうと叱咤激励するより、ストレスを取り除くことの方が良いと考えたのであろう。これも又、一つの手法である。現場にいてこそ、判ることであろうか。

酔仙酒造㈱ 金野靖彦社長

第3回シンポジウム動画
掲載場所:02:04:11~
   
懇親会: 
   
「がんばろう日本」考察

この度の日本経済大学主催の「老舗企業復興支援シンポジウム」に参加させて頂き、有難うございました。このシンポジウムは当初の意図通り、成功裏に終了したと思われます。
各方面への働きかけ、講演者の招請、即売会、各種支援等関係者の努力は大変であったと推察致します。又、我々はお蔭様で現地の事をより深く理解出来たと感じます。学生諸氏も多くの事を学んだと思われます。

処で、本日、友人のDr.Tから概略下記内容のメールを貰いました。

  ある(有名)コンサルタント(H氏)の言葉です。  (省略)
  その努力を一瞬で無駄にしてしまう“魔法”の言葉があります。
  しかも、今年に入ってから、何度も何度も聞いたことがあるはずです。
  あなたの努力を水泡に帰し、あなたを成功から一瞬で遠ざけてしまう言葉、それは、

  「がんばろう日本」です。
  (省略)
  この言葉があなたから他人より一歩先んじようという気力、他者にない発想でお金を
  稼ごうとするモチベーションを奪うからです。 (省略)
  世間に漂う“絆”、“思いやり”を重要視する雰囲気が、経営者を催眠状態に陥れています。
  (省略)
  我々は、ボランティア集団ではありません。死力を尽くし、お客様のため、従業員のため、
  家族のために、お金を稼ぐ義務があるのです。
   xxxxxxxx
  Dr.T 曰く (抜粋)
  「日本」と言った瞬間に、自分事でなく、他人事になってしまう気がしました。
  がんばるのは、日本でなく、自分です。「和」という社訓だけで経営してきた会社が
  倒産した話を思い出しました。
   xxxxxxxx

この内容を読み、次の様に考えました。
今回の3回のシンポジウムの標語も 「がんばろう日本!」 でした。それも批判の対象になってしまっているのか?

確かにDr.Tが言う様に、「日本」と言った瞬間に、自分事でなく、他人事になってしまっていると言うのは判る様な気がします。我々はシンポジウムに参加して、色々と、勉強し、考えますが、一般的にそれ以上の何物をも生み出していない。将に他人事となっているかも。

被災地の商品を積極的に購入し、支援金、義捐金を供出し、人によってはボランティアに参加もしているでしょう。又、政府行政の支援をプッシュしたり、了承はしているでしょうが、それ以上の積極的支援、活動は全体的にはそれ程多くないかもしれない。其れだけでは被災者の本当に欲しい助けとはなっていないのかも知れない。

「頑張らなければならないのは、日本でなく、自分です。」と言われれば確かにそうであると思います。全ての資産が一瞬にして流され、茫然自失。何をしようにも、周囲の誰からも助けを得られず、助けどころか家人も、隣人も被災し、死亡、行方不明になっており、泣くことも出来ず、河野社長が話されていた様に、ただ力なく、開き直って自笑、ただ笑うしかないのが被災者の当日の夜であったと思われます。そんな人達に、ただ単に「がんばろう、日本」と言ったって、何の助けにもならないし、冷笑を買うだけに違いありません。

しかも、酔仙酒造㈱ 金野社長の言われる様に、廃業の逃げ道を造って置くなど、必要以上に「頑張ろう」と力まない事が良い場合もあるのかも知れない。
又、頑張ろうと言う場合でも、どの様に、どの方向に向かってどう頑張るのか、どうすれば頑張れるのかが判ると迷いやストレスが少なくなるのではないかと思います。八木澤商店の河野社長の様なごく稀有なリーダーが明確な目標を設定し、自らが行動する等、率先垂範があれば、少しは希望を持ち、見習うことが出来、人は付いて行くかも知れませんが、「がんばろう日本」と言うだけでは誰も付いて行きません。最悪の災害の中、極限の環境にいる当事者達には、「がんばろう日本」は何の役にも立たないのかもしれませんし、将に他人事に聞こえるかもしれません。

その意味では、「がんばろう日本」のシンポジウム自体は良いのですが、それだけでお終いになっていては、復興に直接的にはあまり役に立たないかも知れません。現地の実情は判ったが、仕事を持っている普通の人は、其れだけでは未だ、通常何も出来ないのかも知れません。現地の実情を理解した上で、何が出来るか、何をどうして欲しいか、そのニーズと支援の方法を、更に明確にしなければならない様に思います。
つまり、各方面に実際に働きかけ、新しい流れを作り出し、仕組みの構築、実践への定着がなければ、具体的な活動に結びつけられず、将に他人事で終わってしまうのではないかと言う訳です。

被災地の日常の活動に対し、周辺の人達がどの様な支援の輪を作れるのか。
次の大規模災害が予想されている中、どの様な準備をすべきか、仕組みを作り上げるか等も含め、行政・自治体、会社、組織、個人がどの様にそれらに関与していくべきかを具体的に検討する、次のステップを用意する事が必要です。それが出来る様になって、即ち、明確な目標、活動が設定出来るレベルになって初めて、他人事ではない、自分を含めて皆で「がんばろう日本」と言う標語が使えるのかも知れないと考えます。 
要するに次のステップをどうするかが問われているのでは無いかと考えます。

もちろん、日本経済大学主催のシンポジウムとしては充分な役割を果たしたと思われます。
これ以上は政府や自治体等の行政、中小企業庁等の官僚機構、民間の会社や経団連等の各組織、各種ボランティア団体等、其々の組織の仕事、そして、それらの総合的役割分担・支援となるのでしょう。

でも、それにはどうしたら・・・・河野社長の様に、強い当事者意識で、次のステップの為の具体的目標設定、具体的活動へどう繋げて行くか。それが問われていると考えます。 (英)
   
参考: 読売新聞:よみうり寸評
3次会:リンク先は各参加者にメールにて自動連絡。(連絡が無い場合、管理人へ問い合わせ下さい。)
「シンポジウム協賛 お礼」 後藤俊夫
  
10月17日(月)18時~
東商ビルB2厚生室
「反核・反原発運動の系譜について」 丸浜 江里子氏
(「原水禁署名運動の誕生」11-5刊著者)
参加: 奥澤、並木、佐藤、武石、丹、高橋、東矢氏(杉並区職員)、正清 太一氏(元練馬区議)、宇佐美 正記氏(千代田区議)、渡部修  
  
9月20日(火)
18時~
東商ビルB2厚生室
「小松左京を語る」 杉本 幹男氏(会員)
参加者:
奥澤、高橋、佐藤、武石、鹿嶋、並木、丹、松山新、渡部修、英 



写真
   
8月26日-28日
不思議な卵
トルストイ
「イワンのばか」より
溝口貴子会員の所属する、
海流座の公演

紀伊国屋サザンシアター
(新宿南店7F)
参加:27日(昼)
安原、武石、杉本夫妻、渡部(修)、英
 
モラル会会員で、参加出来る方は是非、ご覧になって下さい。

尚、参加出来る方は溝口さんに連絡をしてください。受付にチケットを用意してくれます。

現在、4名の方が27日(昼)に参加の予定です。(15:00~の時間帯)
  
8月15日(月)18時~
東商ビルB2厚生室
「放射能汚染の実態を探る」 中村総合科学研究所 
主任研究員 戴 峰(タイ・フン)氏
*ガイガーカウンターを持参、実際に計測して見てもらいたいとのことです。また氏は昨日発売 「月刊宝島」別冊『原発の深い闇』に登場しています。

参加者:並木、高橋、武石、佐藤、丹、山口、鹿嶋、渡部修、英
1)地震学者である戴氏は、彼の自説である、「巨大地震(Mg8~9)の前兆としてその直前に二つのピーク現象(Mg5~6の地震が連続して発生する)が現れる」を説明した。そして3月11日の東日本大震災の前震として、2月にマグニチュード5~6クラスの2回の地震が立て続けにあった事で、大地震の襲来を予測出来たにも関わらず、政府の地震調査研究推進本部は「問題なし」と当時報告していたことが問題。「15日の周期で前震が起きる規則説を考えると3月11日前後の本震を予測出来た筈。」と説明。

2)又、津波の想定を計算していたのは土木学会の中の部会「原子力土木委員会」の津波評価部会。 過去1000年のデータから、10~30メートルの津波襲来の事実が有る事が判っていたのにもかかわらず、福島第一原発のある辺りの海岸線での津波の予想だけが異常に低いのは何故か?科学的根拠がないのに、低くした理由は?まさしく先にコストありき、でやすく原発を作る為につじつま合わせで津波の高さを低く見積もったとしか思えない。

3)数々の御用学者や政財界を取り込む為の各種の補助金や献金等、恐ろしいまでの癒着の構造で雁字搦めになっている状況が説明された。
詳細は参考資料下記、月刊宝島別冊をお読みいただきたい。


参考資料:
1)2011.3.11東日本大地震 前兆活動
2)内閣府:防災情報のページ:我が国の地震対策の概要
3)原子力安全保安院 
4)H12年度原子力土木委員会 委員名簿
5)保安院は経済産業省の植民地~
6)「月刊宝島」別冊『原発の深い闇』
7)資料抜粋:留意すべき津波の特徴、今後被害が想定される主な津波、地震観測施設一覧
その他、資料は沢山あったが、マル秘扱いの為、掲載出来ず。

注1.ガイガーカウンターを見せてくれることになっていたが、既に、返却してしまったとの事で、計測は出来なかった。残念。(講座企画時の謳い文句は守られるべきである。以後要注意。)

注2.ガイガーカウンター: 放射能測定器に付いて簡単に纏める。
① 用途別: 環境測定用と、食品測定用とに大別される。(すべてが出来るものは無い)
② 方式別: 検出方法により、ガイガーミュラー計数管と、シンチレーション方式がある。
         (シンチレーション方式の方が感度は良い。) 
③ 機能別: シーベルト、ベクレル、CPS(カウント毎秒 count(s) per second )等の単位表示が可能かどうか。又、アルファ線、ベーター線、ガンマ線の検出可能かどうか。
④ PCとの接続やデータ処理機能があるか?
⑤ 検出レンジは?

注4. 市販測定器例(輸入物/日本製、業務用/家庭用、手ごろ/高額等多くの測定器がある。)
機能・価格をカタログ上で見ても優劣は簡単には付けられない。各種コメントを見ると、測定値への信頼性も不明。測定方法、によっても、数値は異なるらしい。
業務用では日立のアロカメディカル社製のものが評価が高いが高額であり、家庭用ではない。
(同社の個人用の機種29900円もあるがシンチレーション式ではない。)

一般に、100万円以上のものは精度もある程度は良いのかも知れないが、それとても不明。
家庭用、手頃なものは、12万円位、3~5万円、2万円前後と分けられるが、
正直言ってどれが良いか判らない。販売店での話やインターネットの口コミ等を総合すると、シンチレーション方式で、5万円前後から、12万円位の物で売れ筋を探すことになりそう。
但し、
「放射能測定器 現場では10万円以下の外国製はおもちゃ扱い」(週刊ポスト2011年6月17日号)との話もあるので、注意が必要。

比較的良い評価があるものを記載する。
① 国産の放射線測定器(堀場製作所・環境放射線モニタ PA-1000 Radi(ラディ) 12万円前後
② DoseRAE2 PRM-1200 米国RaeSystemsInc社製 当初14万円⇒現在、4万5千円前後。
③ シンチレーション式放射線測定器の一覧・価格
④ 放射線検知器  LOLIショップ 放射能測定器                 (英)
   
7月19日(18時~

東商ビルB2 厚生室
注:日程変更です
「被災地の老舗企業と震災倒産の状況」 ㈱東京商工リサーチ
取締役情報本部長 友田信男氏

使用資料
1)「被災地の老舗企業と震災倒産の状況」
2)

日程変更理由
同日同時間、日本経済大学の第2回被災老舗企業支援シンポジウムが開催されるため。

参加:
奥澤、佐藤、武石、山口、後藤、山中、吉野、李、杉本、渡部修

大型台風接近中:
7月11日(月)
16:30~19:00

日本経済大学
at 渋谷駅徒歩3分
第2回老舗企業復興支援緊急シンポジウム
①伝承と革新こそ長寿の秘訣
②長寿企業大国 日本の秘密
①辰馬章夫 辰馬本家酒造会長
②後藤俊夫 日本経済大学教授
第2回老舗企業復興支援緊急シンポジウム 
参加者:小浪、高橋、並木、李、渡部修、英。
7月11日配信【都築学園日本経済大学】第二回老舗企業復興支援シンポジウムの模 様
USTREAMにて暫くの間はシンポジウムの内容を見る事が出来ますので、内容要旨は省略させて頂きます。

    都築明寿香学長        後藤実行委員長        辰馬章夫会長
 
1)辰馬章夫 辰馬本家酒造会長のお話:
  何回もお話されていると見え、お話は上手く楽しかった。一時間を超える話を、淀みなく話されたのには、原稿があったとはいえかなり大変なこと。少々驚いた。

  白鹿の紹介パンフ

2)辰馬会長と後藤教授の対談: 後藤さんの話の振りに対し、会長の話は白鹿の事が多く、中々適切なコメントが出されないこともあり、少しイライラ、ハラハラ。後藤さんもまとめに苦労されていた。

3)中国やモンゴルその他東南アジア各国からの留学生の復興支援活動の紹介。
  海外、特に発展途上国からの多くの留学生の参加はこの日本経済大学の特徴である。
4)懇親会
章夫会長のおすすめによる白鹿大吟醸にて、白鹿の16代目社長健仁氏による乾杯。
流石に旨かったが、すぐ無くなってしまった。後はワインの白で。これもなかなか。



都築仁子、渡部修
都築明寿香、渡部英宣

後藤先生とモラル会

何をしているのだろう?

カメラ落とした為、故障。他の写真: ある人はご提供下さい。
①李さんに久しぶりに再会。(カンボジアに行っている坂根さんの代理で。同じくカンボジア関連のボランティアをされている江木さんも合流。
②修氏、学校法人田中千代学園 常務理事 事務局長へ転出のニュース。詳細をお聞きしたい。

5)2次会 (渡部、小浪、高橋、浅野:石神井。 英は時間無く帰宅)。カメラは自宅で修理済。
  
6月25日〈土〉14~17時

会場:主婦会館プラザエフ8F(四谷駅前、上智大学側出口左手)
現代女性文化研究所主催 望月百合子忌 10周年記念シンポジウム

「望月百合子の生きた時代、現代、そして明日へ」
辻井 喬(堤 清二)・澤地 久枝・鎌田 慧の各氏

参加費:千円
*鎌田 慧氏の『原発日本危険列島』の巻頭でいきなり「福島原発半径20キロ以内に千体以上の遺体が放置されている」との文を目にし大変ショックを受けました。
参加者:奥澤、小浪、渡部修 (5月28日現在)
  
6月20日(月) 
 
午後6時~8時
(時間厳守)

マイスペース「カフェミヤマ高田馬場駅前店」2号室

新宿区高田馬場2-17-4 菊月ビル地下1階 電話:03-5292-5772

東西線地下1階コンコース4番出口。階段約10段を上がってすぐ左のカフェに入り右奥突き当たりが貸し会議室の2号室
「大震災被災地再生プラン」 講師 小浪博英 帝京大学教授(会員)
参加:奥澤、小浪、佐藤、高橋、丹、並木、渡部英、修

下記ppt資料を表示しながら、wordの資料に纏めて頂いた内容を話して下さった。
その後、食事をしながらの討論。

① 阪神大震災の60秒間程度の揺れに対し、今回の東日本震災の時間は220秒位と
   4倍近くの長期振動であり、振動計のグラフで、何段階にも渡る連続した地震発生が
   見てとれた。
② 3月25日段階での被害纏め(産経新聞ー下写真4)
③ 現地の被害状況(ppt資料にない多くの写真が紹介された。特に、万里の長城と
   言われた防波堤に守られた筈の一帯が、跡形もなく破壊され、多くの住宅がゴミと
   積み上げられた写真等)
④ 多くはTVにて紹介された様な内容だが、消えてなくなる映像に比較して、固定した
   画像は詳細に見れる為、それなりに凄さがを感じる。

⑤ 「復興へのプランで、高台へと言うけど、それ程余地は無い。」に集約される、
   机上プランと実態との乖離が問題で、船頭多くして船・・・の感が良く判る。
⑥ この様な大震災発生時の指揮官の働き、即ち、
 *「全体を俯瞰し、其々が判る官僚に任せて全体をうまく機能させる」事が出来なかった。
 *特に政治主導を言って、官僚を外していた為、現状把握と初期対応に大幅な遅れ。
   (非常時に、組織的対応が出来ない政治課題との問題点。)
   等が最大の問題点であった可能性がある。

⑦ 情報が寸断され、全体の状況が判らず、無駄に時間が経過した。 
 *福島原発問題での、情報隠しと、最大の被害を想定した初期対応をしなかった事
 *災害の大きさを理解せず、自信過剰に海外からの支援を断る等、情報の統合と
   全体最適な動きが出来なかった本部機能の未熟さ。
   世界を相手の対応が出来ない判断力の無さが。

⑧ 情報化社会と言われながら、全体が判る情報が得られず支援が遅れている現代に
   比し、江戸時代の震災対応の素早さを紹介する、江戸東京博物館の話がでた。

資料:「東日本大震災復興まちづくりの現状と課題 」 ①ワードでの纏め資料 pdf
    「東日本大震災復興まちづくりの現状と課題 
                    ~その惨状から学ぶ~」 ②パワーポイント資料 pdf


関連資料リンク: 投稿欄に下記等がある

「東電原発震災をターニングポイントに」 田中優 2011/04/01
NHKが中継しなかった「参議院行政監視 委員会」 原発事故と行政監視システム
「ニュースの深層: これからの福島第一原発と放射能汚染」by 武田邦彦氏
「原発がどんなものか知ってほしい(全)」by 平井憲夫氏
「福島原発事故 メディア報道のあり方」by 広瀬 隆氏
「まず止めて総点検」by 広瀬 隆氏 東京新聞 H23-3-21
地震発生から1週間 福島原発事故の現状と今後 大前研一氏の動画
会議室の手配から、PC、プロジェクターの設置等全てをご自分で準備され、発表して下さった。本当に有難うございました。
終了後、「月下美人」が丁度咲いている筈だからと、近くのご自分の事務所を案内して下さった。
その後、事務所にて飲み会。(当方は雑事の為失礼した。)
  
5月25日(水) 
17:00~19:00

於:日本経済大学渋谷キャンパス 2階 
後藤俊夫氏
(日本経済大学 東京渋谷キャンパス
教授)
後藤俊夫氏
(日本経済大学 東京渋谷キャンパス
教授)
「老舗企業復興支援緊急シンポジウム」に付いて

参加者:後藤俊夫氏、高橋、奥澤、並木、佐藤、武石、渡部修、英
世界各国の創業以来200年を超える企業数は
中国75、 トルコ13、米国157、カナダ19、南ア41、ドイツ1850、英国467、フランス376、オーストリア302、オランダ296、イタリア192、スイス167、ロシア149、チェコ102、スエーデン84、ベルギー79、スペイン77、デンマーク66、ポーランド49、ノルウェー44、アイルランド41(以下省略)等となっているが、日本はダントツの
3937社である。

日本には
約420万社の企業があるが、その平均寿命は約22.3年と言われている。その中で200年を超える老舗企業が3937社もあることは日本的経営の良さ、伝統の支えられた企業の良さが、長寿の原因と考えられている。

その中で、東北各県の創業以来200年を超える企業数は、505社もあり、超100年は5656社と100年を超える会社は計6161社もある。その内、今回の津波が直撃した自治体には約1000社が集中しており、被害が甚だしい。

これら長寿企業が今将に倒産の危機にさらされていることに強い危機感を感じ、老舗企業の復興支援をしようと、経産省、文部科学省が後援となって、シンポジウムを支えていた。

日本語ペラペラの外国人や中国等東南アジアの留学生等も含め、多くの参加者があった。
被災地のビデオ上映や、被災された現地企業等からのスピーチもあり、一時的な金銭支援ではなく、地元経済を回らせる為の
物産の購入や観光地への来訪等、施しではなく、仕事が回るようにして欲しいとの要望が出された。

懇親会では、近くの喫茶店を借り切り、シャンパンを始め、ワイン等飲み放題、食い放題の力の入れ様。老舗企業のコンセプトに賛同する多くの外国人を始め賑やかだった。

学園オーナーの(総長、理事長)の都築仁子氏は、老舗企業に代表される日本的経営の大事さ、グローバライゼーションより、日本人としてのアイデンティティーを大事にしなければと言われていたが、同感である。学長の明寿香さんも老舗企業への力入れが必要との母親譲りの思いがある様でエネルギッシュさもあり今後が楽しみである。
当方からは米国のコンサルティング会社エゴンゼンダー社の年功制度の話、日本的経営が米国でも成功している例等から、陋習は打破しながらも、新しい日本的経営のしくみの確立が必要と言う趣旨の話をさせて頂いた。
7月と11月にも第2、第3のシンポジウムが企画されており、今から楽しみである。(英)

ビデオ映像 (当日の講演の全映像がアップされています。)

資料:1)第1回老舗企業復興支援緊急シンポジウム
    2)第1回老舗企業復興支援緊急シンポジウム(第1回~3回の予定)
    3)老舗企業についてのまとめ(後藤教授資料):実行委員長挨拶時使用
    
追加資料(モラル会のみ)
    4)新聞記事 後藤教授:中国の老舗企業育成
    5)青山佾:復興は市民、地域の発想で。
522日(日)
正午~14


会場:東信閣
(荻窪駅西口
徒歩2分)
太田 正彦氏3回忌
太田 哲子夫人


東信閣
杉並区上荻1-18-10
℡03-3393-2151

先程、哲子夫人から、太田正彦氏の3回忌の連絡がありました。

小生は出席。各位も出れる人、ご出席下さい。 幹事

  
4月25日(月)
18時~
東商ビルB2厚生室
「エネルギーの“地産地消”を目指して」

スマートグリッド構想等付いて)
横山 隆一氏
(早稲田大学大学院 環境・エネルギー研究科 教授)


4月7日(木)9:55 フジテレビ ニュース番組
「知りたがり」に出演された方です。

参加者:後藤俊夫氏、正清太一氏、小浪、高橋、奥澤、佐藤、並木、渡部修、英 
(欠席2名)
配布資料:① エネルギーの”地産地消をめざして”PDF
                  パスワード情報は別途送付。必要な方はHP管理者に連絡を下さい。

             ② 新聞記事:電力の“地産地消”を

コメント: 下記は、横山氏の上記資料に基づく話を、当方の理解で、各ページへの追加メモとして
      纏めたものでtentativeであり、文責はHP管理者にある。)
   注: ()内の数字はpp資料の頁。

パワーポイントの資料を基に、やや早口で、かなりの量の話しをして下さった。
にもかかわらず、時間的制約の中でも、もっとお聞きしたい話しが山ほどあった。

① 原発エネルギーをどうするか、
② 代替案の実現性とその時期、費用等への更なる突っ込んだ話や討議 
③ 地産地消の具体的実現時期と問題点の掘り下げ 
④ 世界で負けずに(投資を有効に回収し再投資する為、ビジネスを有利に)行う為に今どうすべきか等等

話しは各種電源のCO2排出量比較や発電コストからスタートしたが、
(5,6)に使われているデータは、そもそも、原子力エネルギーが他と比較して如何に優れているかということを示す為に作られた物の様であった。この為、データが原発賛成論に偏る形での纏めがされているのではとの指摘もあった。
福島原発事故の終息が未だ見えない中、必然的に過去のこうした原子力エネルギー政策との対比となった。 

(8) 電気事業からのCO2排出量や排出原単位の国際比較では諸外国の中では十分低く(フランス、カナダに次いで3位)これは原子力発電をして来た結果と言われている。しかし、原子力エネルギーのCO2排出量は核燃料の精製と、使用済み核燃料の再処理工程でのCO2発生の問題を含めていない、発電だけでの計算の為、単純に比較することは妥当でないと思われる。

(10) 代替エネルギーの導入目標:太陽光発電は期待されているが、設定目標は眉唾との事。希望だけで、現実的ではない。風力は自分が関与しているので、押さえ気味に低く設定。(しかし、一番知りたい現状、将来の姿がこの図の中に集約されるべきであるのに、信頼性に乏しいのが非常に残念!)

(13~20)家庭内等での節電促進の為、使用電力量が表示される
スマートメータや、スマートグリッド等の構想は素晴らしいと思った。それ等への米政府、業界の動きは凄い。諸外国の動きも活発の様だ。
(25~36) 対する日本の動向は、産業界はかなり素早く対応し、技術的には最も優れていると思われるが、標準化の動き等対外折衝等で、又も非常にまずい結果を引き起こしている様だ。

(58)各電力会社間の電力の融通の仕組みで問題なのは、各地域での独占体制である。西と東で60/50Hzの違いが強調され、直接の給電が出来ない様に報道、説明され、その変換に巨額の投資が必要等が言われているが、これは殆ど嘘。直接繋いでもそれ程大きな問題は起きない。家庭用の電気製品は、ラインの電圧が少々上がっても、殆どの製品は交流直流変換後に動作させているので、殆ど問題ない。扇風機等の回転速度が本の少しアップするだけ。送風のパワーを中から弱にすれば良い位のものである。もし問題が起きる設備があれば、その処だけ対応を考えれば良い位の物である筈。それを態々、巨大な周波数変換所を作らなければならない等の説明をするのは地域の独占体制を維持しようと言う隠れた意図があるからである。マスコミは何故これを言わないのか?
何で世の中の専門家は言わないのか?世の識者は皆御用学者なのか?

(69)面白いと思ったのは、緊急時の停電の輪番制を止め、需要家側での受電優先順位付けを行い、需要増に於ける優先順位を需要側が選択できる仕組みである。詰まり送電側が強制的に全戸の一斉停電をせず、必要最小限の電気供給を維持出来る方法が検討されている点である。
スマートグリッド等と共に、ホームサーバーやスマートメーター等の設置が必要であるが、ニーズによる細かな対応が出来る事になれば、全体としてはより安全性が高まると思われる。

(72)被災配電網のスマートグリッドによる再建は、新しい枠組みの中で地産地消で電気を賄う案である。
太陽光、風力、地熱、その他、地域で利用出来る全ての電気供給システムを使うことと、その送配電網の管理会社を分けようと言う方式。電気供給と言う利権、巨大な地域の独占体制を認めずに、新しい枠組みを作ろうと言うものである。

これは明治以降の電力の独占体制へのアンチテーゼであり、消費者の立場から言うと一番望ましい方向ではないかと思われる。
グローバル化やインターナショナル化等が必要な場合、何時でもそうだが、日本は技術的に進んでいても政治的駆け引きが下手で、技術を皆持っていかれて、尚且つ標準化に於いて、日本の規格の土俵を外した形で集約がなされ、日本が割りを引く様な結末を迎えることが常に起こっている。

日本は対外折衝やコンソーシアム作り等、技術文分野での外交交渉でリーダーシップが取れないことに、「又しても」の感がある。技術折衝にて丁々発止のディベートが出来る様な人材育成の必要性が未だに理解されていないのであろうか。何時まで経っても進歩がないのが問題である。

又、全体的には、各種の技術開発が色々な処で行われ、努力が継続されている様であるが、全体的に統一した方向性と協力体制、強い指導力が出ていないのが上手く行かない原因の一つの様に思える。

ケネディーが「人類を60年代末に月に送る」と高らかに宣言し、全ての関連業界に一つの方向性を与え、高い目標へ全関連企業、団体へ協力を要請し、全体的計画を提示し、強いリーダーシップを発揮した。又其れへ向けてのあらゆる計画を纏め上げ、PERT等を利用したNASA等による膨大な総合計画を作り推進した。

今の日本には、NASAプロジェクトに見られる様な、期限と目標を決め、そこに向かって全関連産業や研究団体を纏め上げて行く、強い指導力が求められているのではないかというのが実感である。


お話しを聞きながら、夫々の議論の根拠となる数値を資料で確認しながらの聴講は結構大変であった。
ちょっと気を抜くと話しに付いて行けなくなる。この為、かなり緊張が続いた。
お話しは実際にご自分が携わって来たこと、関係していた分野が多いため、話題は豊富であった。

その為であろうか、こちらも集中してしまったからか、又は遂に痴呆症が出てきたのか、本日の講演の写真を撮ることをつい忘れてしまった程なのである。
横山さんが帰られた後、それに気が付いたが後の祭と言う次第。嘗て無かった失態である。
(横山さんには失礼してしまったがそれ程、お話しに集中していたと言うことである。)
(現在、掲載する写真を横山さんにお願いしている。)

以上 渡部英宣
    
「老舗企業復興支援緊急シンポジウム」に付いて 後藤俊夫氏
(日本経済大学 東京渋谷キャンパス
教授)
お便り欄にて既述の様に、横山教授の講演終了後、後藤教授の「老舗企業復興支援緊急シンポジウム」開催に付いての趣旨説明、及び、最近の後藤教授の仕事等に付いての説明があった。

時期:5月25日(水) 17:00~19:00  於: at 日本経済大学渋谷キャンパス 4階 マナールーム

日本の老舗企業がどうして永続出来て来たかに付いて諸外国でも関心が高まっており、各国でも色々な活動が行われていた。後藤教授は、前回のモラル会での講演以降も、何回かTVに出演され、老舗企業の話をして来たが、今回の東日本大地震での老舗企業の被災を受けて、老舗企業支援の機運が高まり、イタリア、コロンビア、シンガポール等からも講演依頼が来ている。

この様な中、少しでも倒産を防止する為大学内で老舗企業復興支援委員会が設立され、具体的動きとして、支援緊急シンポジウムが企画された。モラル会の会員で興味ある方の出席をお願いしたい。との話であった。  

老舗企業の最近の動き等に付いての雑談もあったが、これを受け、修氏より、5月の例会をこのシンポジウムに切り替えるとの発言があり、出来るだけ参加して欲しいとの要請があった。
その他

1) 並木さんの、鎌倉お遍路の報告があった。資料参照: 「東北大震災に寄せて
奥様と一緒に海抜ゼロメートル地帯の鎌倉の諸寺を訪ね歩いたとのこと。
(出来得ればお遍路の写真を頂きたいものである。)

2) H22年度の会計報告書が配布された。(拍手で承認)
   ( パスワードは別途メールでおしらせ。又会員名簿欄注 参照)

3) 5月例会: 5月25日 日本経済大学渋谷キャンパスでの「上記緊急支援シンポジウム参加」とする。
   詳細報告 担当 渡部英宣
   
3月22日(火)
18時~
東商ビルB2厚生室
「閉塞感を如何に打破するか」 キーブレイン代表 岡本 勲氏(元三菱総研取締役) 氏は小生の尊敬する先輩です。(幹事)
参加者:小浪、奥澤、佐藤、武石、並木、杉本、渡部修、英
余震が頻繁に続く中、電車ストップで遅延が発生した。小雨の降る寒い中、何とか定刻にぎりぎりセーフで間に合った。
閉塞感とは何か、どうしてそれが起きるか、それが判れば苦労は無いと冗談を交えながら、氏の経験をとおして面白可笑しく、語って頂いた。お話しはほぼ、頂いたレジメ通り。
話しは日本のグローバリゼーションや、学生の海外留学の激減や、国際的な活躍志向の減少等、現在の学生気質に及んだ。Q&Aでは必然的に地震、津波、原発等への問題点、政府や政財界、東電等の話しになって来た。
又、氏は著作を出そうとしているがこのご時世、出版社の受けてが無い等の話しも。電子出版を検討されたらとの助言もあった。
原発行政やその他の政府のあり方に対し、可なり色々な意見も出た。
英も、福島原発や六ヶ所村の再処理施設の見学や、経営陣との話から、品質信頼性をないがしろにいているトップの姿勢(想定している事象レベルが低すぎ、万一の場合の対処方法の階層が低すぎる。シグマ値も計算していない等々)から、原発を信用できなくなり、その後、原子力政策に反対する様になり、佐賀県のプルトニウム施設の反対署名活動にも参加。(こえにより、当時はかなりのバッシングにあった。)等の話を通じ、人災との意見を述べた。
修氏からは、広瀬氏の原発行政の話も出て、モラル会としても、最近の状況をきちんと整理し、何らかの提言を書くべきではないかと言う話しになり、小浪先生が6~6月を目処に、論文を書くことになった。

資料1:「閉塞感を如何に打破するか
資料2:「どうする原発行政」by広瀬隆氏
コメント:
今回は総じて地震関連の話題が多かった。予報の出し方。何故、避難できなかったのか等。
英の小学生時代の友人の被災地での経験談;
「地震後、高台に逃げろと言ってくれた人がいたので、助かったが、周りの殆どの人は緊急避難をしなければ等思わず、高を括っていた様であった。結果多くの犠牲者が。」

政府の行っている事は全て後手後手。総合対策本部に本当の知識人専門家、を入れることが出来ていない。
昔から危険性を指摘して来た人達の経験を吸い上げる仕組みを作れなかったことが問題。

政府の対応。総合対策本部の話しに批判集中。官房長官の記者会見での説明等不要。
現地担当者等、真に判っている人の話の方が良い。
情報を元に決断をするのが政府の要職にある人達の仕事。
原子炉の状況説明等、判らない人が説明しても意味無い。しゃべっていても信用されない。
原子力発電所の情報開示の問題。他国からどう見えているか等も判断材料となる。

今の政府の発表は風評被害を増大させるだけで、どうしなければ成らないかが正しく伝わらない。
単に冷静に考えてと言うだけでは駄目。その他、多くの意見が出た。  

義捐金の話は、既に実施している人もいるので、個々で行うとの話に。 
又、纏めは別途修氏が。(英宣)
      
・3月4日(金)
13時半~16時半、於 全労済ホール/スペースゼロ
(新宿駅南口徒歩5分)
シンポジウム
「希望のもてる社会へ」
浜 矩子・同志社大教授、宮本 太郎・北大教授による基調講演

その後、辻本 清美、湯浅 誠、濱口 桂一郎氏が加わりパネルディスカッションが行われます。
モラル会各位

是非、ご参加下さい。浜さんは三菱総研時代の同僚です。モラル会においで頂いた湯浅さんも参加されます。

・申込みは全労済協会HP、もしくはFAX03-5351-0421:氏名(ふりがな)、郵便番号、住所、電話番号明記の上。 幹事
   
2月21日(月)
18時~ 於東商ビルB2厚生室
「練馬区の事業見直しについて」 山中 康弘会員
(前練馬区行政評価委員)
昨年1年間の活動の一端を報告して貰います。4月の統一地方選を控え、皆さんには是非参考にして頂きたく存じます。

参加者:宇佐美 正記氏(「経営予測エイジ」編集長)、並木、奥澤、佐藤、武石、正清(元練馬区議会議員)、渡部(修)(英)
   
1月15日(土)
14時~16時半
北前そば高田屋
【銀座2丁目店】
新年会
銀座2-2-2新西銀座ビルB1F、TEL.5524-0727
プランタン別館脇「ウェンディーズ」隣接地。
・会費:4500円(飲み物代込み)
参加者:奥澤、佐藤、丹、山口広太、杉本、小浪、山中、武石、佐藤正、高橋、渡部(修)、英。(計12名)
会長の安原さんは足に不調を来たし、並木さんは風邪で残念ながら欠席。出席は12名であった。
1)近況報告:(敬称略) やはり、加齢の為か、病気等、体調関係の報告が多かった。

丹:現在の仕事は3月末まで。「余計な一言」がこの結果に。4月以降の職を探す。明日のかち゛ほ会に参加するので今日、二次会は失礼する。
佐藤正:一昨年結婚、昨年、長女誕生 春香(はるか)ちゃん。安原米四郎先生の曾孫に当たる。昨年4月、西武鉄道から西武プロパティーズに出向。

佐藤暁子:正氏が結婚して別居した後、大学生になる男女、二人の孫と同居。愛犬と散歩の毎日。
武石:長男、彰氏(京都大学教授)が昨年再婚、今年子どもが生まれるとの朗報。昨年出版した本も好評とのこと。
杉本:昨年暮、長男(高遠の公営施設勤務)が信州出身の女性と結婚、ハワイでの挙式に参加。短期間滞在で酷く疲れた。

山口:「お茶と健康」談義を受けて、お茶のことはお茶屋出身の自分に任せて欲しいとのこと。ご自身は昨秋ガンが発見され手術、順調に回復。従って万全を期してアルコールは控えているとのこと。5社ほどのコンサルを実施中。夫人を亡くされて今年は7回忌とのこと。「どんなに若くとも構わないから」と3人の子供達は再婚を勧めるも、本人はまだその気にならず。

山中:練馬区行政評価委員を1年務めた(この話は近々伺いたいと考えている)。キャリア形成問題研究会の幹事も務めており、この分野でも一家言あり。

渡部英:例によって石の話が話題の中心。月に一度は嫌な思いにさせられる。鈍痛、激痛、腰痛等、石の大きさより突っかかった所の場所により、症状が異なるらしい。ま、これで死ぬことは無いと、半分諦めの境地。医者が替わった為、精密検査と対処が少し変わりつつある。もう少し様子見。

小浪:昨年11月の南信ツアーの帰りに寄らせて頂いた高橋邸でふるまわれた上、お土産にも頂いた干し柿にいたく感動した。平成帝京大学は2年後中野に移転する。

高橋:昨春、やや体調を崩したが、高輪のマンション改修、東大赤門近くの寺院の墓地の設計を依頼されているとのこと。

奥澤:かち゛ほ会の行事に極力参加している。11月のスリーデーマーチに初参加。20キロコースにエントリーしたが、初日、足を痛め、10キロでリタイア、2日目、3日目も10キロを走破。

渡部修:4日の夜、指宿さん(東京都を定年まで勤めあげ、現在、悠々自適)から久しぶりに電話を貰った。「渡部さんは人と分け隔てなく付き合う人でしたよね」「まあそうですかね」「市民運動家でしたよね」「いや、それは違う」「菅さんはどうしちゃったんですか。今日の会見みたんですが狂っちゃってますよ」「あ、そうでしたか」。酔いも手伝ってやや興奮気味だったが、受け止め方は自分と共通していた。
取り敢えず。 (幹事)
2)2次会
カラオケに行った。高齢者がこんなにカラオケ好きだとは思わなかった。女性も全くいないのに。
小浪さんの独壇場の感あり。 (銀座のイルミネーションや皇居が見える6Fの625はとても良い部屋。)
2時間程、叫んだ後、皆さん健康に自信があるらしく、3次会へ。(お体をご自愛下さい。)

写真
  
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